野田知佑さん

先日の釧路川バイクラフティングのことをブログに書き記すにあたり、僕が野田知佑さんの本から受けた影響について触れておかないと片手落ちの様な気がした。

昨年のユーコン川カヌー旅もそうだ。アウトドアマンとしての僕にとって野田さんの影響は大きい。大きいなんて言葉に納まりきらない。

誰に向けて何を書けばいいのか。納得がいかずに何度も書き直した。会ったこともない野田さんはこの文章を読んでどう思うだろう。そうか。お礼の気持ちを込めてみよう。

カヌーイスト野田知佑の本の世界に背中を押されて、フジタカヌーの折り畳み式のカヤックを買った。夏の暑い日、初漕ぎは息子と2人だった。11歳の息子と一緒にぎこちなく漕ぎ出した。水に浮かんでスーッと進んだ時の感動は忘れられない。徒歩では行けないところ、誰もいないところにいける自由さに言い知れぬ喜びを感じた。

手垢にまみれていない自然がそこにはあった。

(岸に上がって息子と一緒にカップラーメンを食べたなー)

野田さんの本に何度も出てくるユーコン川は憧れになった。野田さんの様に自由を感じながらカヌーで下ることが夢になった。釧路川もそうだ。ユーコン川を下ることは「やらなきゃ死ぬとき後悔する」リストに、釧路川は「やっときゃ人生100点満点」リストに書き加えられた。

ユーコン川でも釧路川でも野田さんの存在を感じていた。不思議なことに、どちらの川でも野田さんに所縁のある人に出会った。ユーコン川で出会った現地のガイドから「君はトモを知っているか?」と聞かれた時には胸が震えた。釧路川のゴール地点で出会ったベテランガイドの平塚さんもそうだ。「君は面白いことをするなー!」とえらく感心してくださった。聞くと、野田さんと一緒にユーコンに行ったことがある程、親しい方だった。野田さんにも褒められているような気がして嬉しかった。

野田さんの本が、言葉が、背中を押してくれたから今の僕がある。おこがましいけれど僕もそうなりたい。野郎の背中はグイっと力強く、女の子の背中はそーっと優しく押してあげたい。そうなれる様に、この先の人生を歩みたいと思う。

野田さん、ありがとうございます。会ってお話してみたかったです。会いたい人には会っておかなきゃだめだな。

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